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【拍手御礼!】アンジェ世界4間近ですね!

拍手下さった御方、ありがとうございました!お返事畳んでいます!

ペーパーだの、2月25日に迫ってる別イベント(洋画ジャンル)の本の原稿だの、何より溜まりに溜まっている仕事だの、介護だの、頭痛だのインフルだのと言ってる内に早くもイベントが週末に差し迫っており、慌ててペーパー作ったり、お取り置き頂いたものの準備をしたりしています。
今年は例年よりサークル数も少なく、一般で参加される方も少なくなってしまうのではないかなと少し淋しく思っております。
やっぱり紙で本を作るのは格別の楽しさがあり、アンジェのイベント続いて欲しいのだけどなぁ……と思う今日この頃。

ところで、青薔薇祭さんのところに投稿予定のリモロザがプロットは切れたのですが、まだ殆ど書けていなくて焦りまくっております。新幹線かな……。ドッキドキ。

そして、要領の悪い事に、ペーパー用に書いていたリュミオスが長過ぎて、ペーパーに乗り切りませんので、こちらに公開させて頂きます。

『彼岸花』をテーマにしています。

【情熱ーアカー】
 リュミエールxオスカー

一目見た瞬間。不吉な華だとすぐに分かった。毒々しく、禍々しい……鮮血を思わせる、紅—アカ—。
「まるで頭を垂れるようにして咲く」
 ぽつりと聞こえたのは、空調の音に流れてしまいそうな、らしくもない掠れ声。疲れているのだろう。私も酷く疲れていた。『柔らかな牢獄』等と闇の方に揶揄される、聖地に帰りたい。けれど
も、帰れない。任務が終わるまでは。……終わるのだろうか。この最悪な組み合わせ、この最悪な状況で。

手元にある見飽きた資料を徹夜の冴えない頭でぼんやりと捲る。なんだか滲んで見えるのは、ターゲットの男の顔写真。ふと、耳に付けていたセンサーに反応が現れる。身体を起こし、
「オスカー! 獲物が掛かりました。E28の餌に反応しています!」
言えば、ガバリと身体を起こし、端末に素早く指を走らせるオスカー。数秒を待たずにリビングの空中モニタには見飽きた顔写真の男を捉えたカメラのリアルタイム映像が流れる。
「ビンゴ!」
 オスカーが口笛を吹きながら端末を引き続き操作する。我々の潜む邸宅の半径1キロの庭のゲートを順番に閉じていく。獲物の逃げ道を塞ぐ。さあ、後は我々二人で首尾よく狩るだけ。どちらか
が何かを合図した訳ではないが私達は同時に静かに立ち上がって装備を1分と掛けず整え終わる。
「ほらよ」
小型の麻酔銃を投げ寄越されて、無言で受け取る。オスカーのものより近距離から撃つ事を想定された短銃だった。麻酔銃とは言え、あからさまな武器の形をしたその銃口をチラと一瞥して、一度構え、肩吊りの革ホルダーに仕舞う。私は接近戦の方が得意なので、その配慮だろうと思いながら、
「こんな物騒なもの。使わずに済めばいいのですが」
と吐息混じりに零して邸宅の扉を開くと、クスリと鼻で嗤う音が背後から聞こえた。振り返らずともニヒルな笑みは想像に難くない。『どのツラ下げて……』とでも言いたいのだろう。

確かにこの出張で散々『腕力』任せの仕事が続いていたし、彼は『ハッ、お優しい水の守護聖様は大変腕が立つので助かるぜ!』等と皮肉を屢々口にしていた。私は暴力が嫌いなだけで、暴力がそれ程不得意な訳ではない。ただ、それだけの事。
神経を集中しながら獲物の方角に静かに素早く足を進める。広く森のように鬱蒼とした庭は先程ガラス越しに眺めていた不吉な紅い花が群生している。

アカ、アカ、アカ、アカ。

細く可憐な花弁はまるで媚びるような色気を感じる。その華をなぎ倒しながら只管進む。暫くすると、インカムにオスカーの声が届いた。
「ターゲットをE10地点で挟撃する。お前は左。俺は右」
「了解」
返し終わらぬうちに、群生する紅い花の群れを裂くように閃く鮮烈な赤—アカ—が私の斜め後ろから右前方に向かって獣のような速さで離れていく。

腹が立つと思ったら、アレに似ているのか。

クッと勝手に喉が鳴って、私も彼のスピードに合わせるように森を疾駆する。もう、視界に紅いものは見えない。ただ、赤の残像だけが脳裏に焼き付いていた。嫌な組み合わせ、嫌な状況だった
が、ここで確実に仕留めれば、帰れる。私は彼のように仕事に情熱を燃やすタイプではないから、せいぜいの帰宅に情熱を燃やす事にしよう。
期待感にか、ますます速くなる移動速度に括った髪が風に流れる。
「オスカー!」
 小さく、けれど確実に聞こえる声で彼の名を呼び、私達は同時に獲物に飛びかかった。

出張中に連携せざるを得ない、いつもの感じの二人でしたwwww

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