8/29拍手&コメント、8/30パチコ、誠にありがとうございます!コメントへのお返事は、後ほどメールにてお送りいたしますね☆
いやー!オンリーの日程決まりましたね!まさかの3月開催!3月26日(日)に、なんと川口フレンディア!行った事ないよ!無事に着けるかな!?笑
http://takama.ne.jp/top/
※詳細はまだですが、右下にイベントの日程と場所のみ公開されています。
とりあえず、繁忙期に被っているので、参加できるかどうかかなり心配ではありますが、なんとか日程を空けたいと思っているところです。
早速、「日程決まった」とアクセ作家さん(ショコラさん)とお話してて、ヘアアクセいいかも!というお話も飛び出したりしています。ヘアゴム、かんざし、ダッカールクリップ・・・ヘアアクセといっても色々ありますね。楽しみすぎて既にテンションがおかしくなっています。(私が)
私はいつもショートかボブなんですけど、ショートとかボブでも使用可能なアクセ出して頂けたら絶対買いますね。むふふ。あと、お話してて、お団子ウィッグとか着けて、かんざし刺すのもいいかもーとか独りで大盛り上がり!!
私の方の新刊は、リュミオスとレオフラレオを書き進めようとしています。今のところ、リュミオスをガリガリ書いている感じです。没エピも出そうな予感ですが・・・汗。
今のところの書き出しの部分、畳んでますので、読みたいという奇特な方は是非。また、例の如く大幅書き直しあるかもしれませんがw
表紙のデザイン等も大分固まって来ました。あと、懲りずにリュミオスの現代パラレルのコピ本も出したいですね。
既刊は、「ひとひらのきせつ。」は完売しているので、「ふたふりのつるぎ。」の残り(多分、5冊くらいしか残ってなかったような)と、「みよくのつばさ。」の残り(こちらも有り難い事に残り2,3冊だったかと。)を持って行きます。
近くなったら、ちゃんと正確な詳細書きますね。しかし遠いし、時期的にも場所的にも「うぉ!?」って感じではありますが、とにもかくにも、開催してくれて有り難いっす!
相変わらずラブの少ない作品群になりそうですが、楽しく書き進めていますので、お手に取って頂いた方にも楽しんで頂ける部分があるといいなぁと思っております。(楽天的)
そうそう。通販は、既にやりとりのある方に限って行う予定です。
当日、行けたらドールも持って行くぞー♪と意気込んでおります。むふふ。(きしょい)
【よつぐみのしいか。】(冒頭抜粋)
序
ーほら、見てみろよ。
ーお前のいない俺の世界は、なんて完成されていることか!
人目を惹く男だなと思った。この俺が男に目を引かれるとはな、と自嘲する。
からりとした秋の風。目まぐるしく慌ただしい日常をどこかに置き忘れてきたような、白く薄い雲は酷く高いところにある。
遠くゆっくりと回る観覧車。その手前に控えめなサイズの老朽化したメリーゴーランド。件の男は、メリーゴーランドの白い柵に片手を掛けて、自分の家族が前を通過する度に優しげな顔で小さく手を振る。白い細身のジーンズに、明るいグレーのVネックを着たその男は、白い肌に深い青色の瞳。目を引くのはその髪の色が透けるような水色で、珍しいせいもあるだろう。その横顔は若く、学生のようにも見える。一方で、もう中年と言われても驚かない落ち着いた様子だった。メリーゴーランドには少しふくよかで優しげな面立ちの女性が、二人の遺伝子を継いだのだろう、白い肌が眩しい小さなレディを後ろから抱いて木馬に二人乗りしている。古臭いメロディを奏でながら回るメリーゴーランドは、その男の家族のほか、誰も乗っていない。
こんな寂れた場所に来たいだなんて、本当に俺のスイートハートも変わっているぜと俺は苦笑する。
パタパタと軽い足音がして、
「お待たせ!」
と後ろから抱きつかれる。俺はくるりと彼女の腕の中で身を反転して彼女を抱きすくめる。彼女の巻き毛と掛けているサングラスの角にキスを落としてから、
「待ちくたびれたぜ。全く。」
と肩をすくめる。
「でもほら!!出来立て!!」
彼女が俺の胸に押し当てるようにする紙袋はポップコーン。
「俺は子供じゃないんだぜ。」
「そ?いらなきゃいいけど。」
大袈裟に首をかしげてみせてからガサゴソと紙袋の中に綺麗に色づいた指先を入れる。ポップコーンの粒を一つとって、俺の唇に下から押し付けてくるので、俺はしぶしぶ下を向いて口を開ける。ポップコーンを口に入れてから、その細い手を奪いとって指先に素早くキスを落とす。視線があって一気にいいムードに・・・なったりはしない。
「美味しいでしょ?」
キスを無視して彼女は再び首を傾げ、俺はモグモグと口を動かしてポップコーンを飲み込んでから、小さく両手を挙げて降参のポーズを取り、
「大変美味しゅうございます。姫君。」
と恭しく返す。ケラケラと明るく笑う彼女の細い腰を抱いて移動しようとして、視線に気づいて目を上げると、メリーゴーランドに乗り終わったらしい例の家族がこちらを見つめて真っ赤になっていた。
棒立ちになって頬を赤くしてこちらを見つめるレディ二人の出で立ちは、薄水色の髪をした男の雰囲気にとても似合っていて、穏やかでゆったりとした生活ぶりがうかがえる。
おそらく、ここですれ違ったが最後、きっと接点などないだろう。
何故か突然そんなこと思って。頭を振って、その水色の男の残像を追い払い、彼女の腰を抱いたまま、足を前に出す。
「さぁ、お次は何だ?俺としては二人きりになれる観覧車をおすすめしたいところだ、が。」
普段ははしゃぎがちな彼女は、俺の提案を無視して、まるで何かを懐かしむような柔らかな声で言う。
「ねぇ、素敵な家族だね。」
俺はもう振り返らなかった。
代わりに軽口を叩く。
「俺以外の男に見とれたってことか?俺もまだまだ精進が足らないな。」
何を言ってるのよと、彼女の声を聞きながら。
・・・これで良かったんだ。
そう、思った。